FLOWERS in my LIFE

毎日の暮らしの中にあるトキメキ、今日も見つけよう!~お家が大好きな主婦による、ごく普通の毎日を綴るブログです。

優しい流産(4)~流産宣告からの幸せな5日間~

~これは、私が妊娠してから自然流産するまでの記録です。悲しみとしてではなく、幸せな経験として、自分の心に優しさを運んでくれた経験として、流産の記録を書きます。~

 

私は赤ちゃんに名前を付けることにしました。それまで、何だか怖くて赤ちゃんに話しかけることもしていませんでした。でも、例え流産になったとしても、この与えてもらった5日間だけは最高の5日間にしたいと思いました。

はじめての子だから「はっちゃん」はどうかしら?

そういえば、はなびも「は」がつくし、ちょうど良いじゃない。

「はっちゃん」と呼んで、たくさんお話しよう。たくさんこの子と楽しい思い出を作ろう。

 

先にショッピングビルに着いた夫には、駐車場の車の中で待っていてもらいました。車に乗り込んで夫の顔を見ると、涙がどんどん出てきました。夫は静かに私の説明を聞きながら、耐えていました。

「いっぱい楽しいお話ししようよ、名前ははっちゃんにしよう。」

「はっちゃん?」

「うん。はじめての子だから。」

夫は泣き止んだ私のお腹をそっと撫でて、まだ育つ可能性のあるわが子に向かって

「元気に育つんだぞ。」

とそっと言い聞かせました。夫のその言葉がとても温かくて、私はまた泣けてきてしまいました。そして、夫のことを大好きだという事をしみじみと思い出しました。

私は中学生で夫に出会い、それ以来ずっと夫を愛しています。けんかをした事もないですし、毎日仲良く過ごしています。好きだという事を忘れたつもりはなかったのですが、その時自分の体の中に大きな愛がある事を思い出しました。改めて私はこの人を一生愛し続けるのだと思いました。

その瞬間からとても幸せな5日間が始まったのです。

 

私はいつもと同じように過ごしたいと思いました。

どんな時も、いつもと同じ毎日を重ねたい。

この子と普通の毎日を過ごしたい。

当たり前の日常の幸せを一緒に味わおう。

でも、後悔しないように私がやってあげたい事をやろう。

この子が少しでも、お腹の中で幸せだったと思えるように、楽しかったと思えるように。

 

私たちはその後ショッピングビルに入っている大戸屋へ行きました。二人で定食をもりもり食べて、元気で家に帰りました。

私はいつもと変わらず、陽気に過ごしました。

鼻歌を歌って、ヘイヘイと踊りながらご飯を作って、

掃除をして、お洗濯をして、お仕事をして。

何かをしながら、暇さえあればはっちゃんに向かって話しかけました。

「ママは今ご飯をつくっているのよ。」

「ねえ見て、きれいな夕日ね。」

「もうすぐパパが帰って来る時間よ。」

そして、一緒に『おかあさんといっしょ』を見て、

私が子どもの頃大好きだった絵本を読んであげました。

きれいなクラシックの音楽も一緒に聞きました。

夫とはなびの好物のバナナケーキも作って「おいしいね」とみんなで食べました。

 

私の家の近くに神社があります。私はその神社が好きで、時々そこへ行きます。この時もお参りに行きました。

「この子と私をお守りください。」と祈りました。

なぜか、流産しませんようにとは祈ることが出来ませんでした。心に素直に従ったら、「守ってください」という言葉しか出て来なかったので、何度もそうお祈りを繰り返しました。そして翌日、5日目を迎えました。